《Leica》大好き、ただそれだけ

ライカ愛用者のひとりごと

「撮りたい」を見つける(気づく)時間を歩き、
それを撮るための自分のポジションをとらえ、
光を意識し、
構図をつかみ、
ファインダーを覗き、
(無意識に呼吸を止め)シャッターを押す。

そんな風に撮影手順のひとつひとつにいちいち立ち止まり、シャッター音を聞く心地が最高に良く、ゆっくり撮る時間にひたる。

手ぶれ補正がついていないカメラだけれど、パシッとピントが合ったら「お♪」と嬉しい。

ブレたらブレたで、
「ああ、ブレたんだな」
と気持ちがスンとおさまり、
そのブレが、その時の自分の心の揺らぎなのだと、「今の私」を確認できた気分になる。

このカメラはマニュアル設定なので、スマホで撮るより自分の意思で撮ってる感が強調される。
もし失敗しちゃっても(失敗の方が多いんじゃないかとも思う)、どうしてこう写ったのか、どの設定をどうしたら自分の撮りたかったイメージに近づけるだろう、と考えることができる。

あきれるほど何度も同じような「あれ?」を繰り返すこの小さな試行錯誤が、とてもとても楽しい。

難しいし、楽じゃないし、安定もしない。
そんなカメラだからこそ、撮れた一枚一枚が愛おしい。

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