【アナロジー思考の旅 】本選びと読書順序がゆるく学ぶコツ

私が実際にアナロジーの本を読んで感じたことは、読む順序が大切だということです。

本の順番を間違えると、日常ではあまり見かけない単語にアナロジーアレルギーを起こしかねないからです。

ちなみに、私はこの順番で読みました。

1 メタ思考トレーニング
2 具体・抽象トレーニング
3 考える練習帳
4 アナロジー思考

結果、いい感じのルートだったと思います。

いきなり分厚い専門的なものから手につけていたら、きっと挫折していたでしょう。
(「アナロジーむずっ」「やめた・・・」)

けれど偶然にも軽いものから入っていけたこともあって、アナロジーの重要さを(大枠ですが)理解することができました。
慣らしから入っていけたように思います。
(そして大枠の理解で十分だとわかりました)

この記事では、私が読んだ本の順番でたどってみようと思います。

目次

1. メタ思考トレーニング

まず『メタ思考トレーニング』

この本は、「WHY思考」と「アナロジー思考」の2部構成です。

アナロジーは後半に出てくるのですが、WHY思考もアナロジー思考と連結しているので全く無駄ではなく、むしろ押さえておきたい知識です。
アナロジーを理解する際に、抵抗なく入っていけます。
(だから「メタ思考」として、同じ本でまとめられているのですね)

それほど厚くない新書で、言葉も容易なのですんなり読んでもらえると思います。

アナロジーについての基本的なことは私のつたない説明ではなく、この本から知識を吸収してもらった方が、確実でわかりやすいです。

アナロジー思考の第一歩におすすめしたいです。

2. 「具体⇄抽象」トレーニング

次に『「具体⇄抽象」トレーニング』を読みました。

『メタ思考トレーニング』にも出てくる具体と抽象を詳しく解説した本なのですが、メタ思考トレーニングで「なるほどね〜」と感じられた人は、この本はスルーしていいのかなと思います。

もちろん、もっと詳しく掘り下げて考えたい、『メタ思考トレーニング』の内容だけだと浅くて物足りないという人には、おすすめです。
有名なYouTuberも激推ししていましたね。
思考ジャンルの中でも、ベストセラー本です。

ただ私の場合、『メタ思考〜』を一通り読んだ後、自分で理解していた部分を超えて、さらに深くもぐっていく内容だったので、やや混乱してしまいました。
ロジカルに文脈を把握するのが得意な人には、とても役立つ本だと思います。

私自身が普段からふわふわした頭の中なので、このような感じ方になっただけだと思います。

3. 考える練習帳

『考える練習帳』は、直接アナロジーを取り上げているわけではないけれど、「考えること」へのハードルを下げてくれる本。
アナロジー思考も考える運動なので、とても参考になります。

この本の良いところは、目次を見るとわかります。
「考えること」が私たちの身近で、どんな役に立つのかを教えてくれます。

目次(一部抜粋):

・考えるとは「すぐにネットを見ない」こと
・考えるとは「『常識』という言葉を使わない」こと
・考えるとは「正解を求めない」こと
・考えるとは「専門家バイアス」から抜け出すこと
・考えるとは「モヤモヤに耐える」こと
・考えるとは「戦わなくて済ませる」こと
・考えるとは「数字で判断しない」こと
・考えるとは「ちゃぶ台返しをする」こと
・考えるとは「自由である」こと

こうして挙げるだけでも、イメージできそうです。

4. アナロジー思考

アナロジーを網羅した大御所という感じですね。
タイトルもズバリ『アナロジー思考』です。

そこそこ身構えて読んだのですが(『具体⇄抽象トレーニング』で折れそうだったので。笑)、むしろ、こちらの本の方が読みやすかったように思います。

上記の本と同じ著者なうえに、アナロジー関連ばかりを集めて読んだので、他の書籍とも内容はかぶります。

しかし体系的にまとまっているので、復習や確認のつもりで読むと乱雑していた知識が一括りにされスッキリできます。

まずは『メタ思考トレーニング』を入口に

ネットで調べると、ほとんどの解説で「アナロジー = 類推」と表現されて出てきます。
類推って何・・・。
調べてみると、その解説もまた難しい。

そこで『メタ思考トレーニング』です。
アナロジーの章を読み始めてすぐに、「アナロジーとは」とあり、こう書かれています。

似ているものから「借りてくる」ということです。

『メタ思考トレーニング』

私はこの一文でイメージしにくかった「類推」という言葉が、瞬時にクリアになりました。

自分の中でアナロジーのイメージがクリアになると、私はすぐに次の疑問が浮上しました。
「それって他をマネする、ってことだよね?」

本文は軽快に続きます。

「パクリ」つまり単なるモノマネと、アナロジーはどこが違うのでしょうか。

『メタ思考トレーニング』

私の脳内を悟ったかのようです(笑)

ただのマネ(パクリ):
直接目にみえるもの、形にあらわれているもののレベルのマネ。

アナロジー:
目に見えない似通ったものや、もの同士の関係性構造のレベル。

この違いだそうです。

この、「関係性」「構造」を考えるときに、具体と抽象の知識が必要になってくるわけです。
(繰り返しになりますが、私が折れ折れになった『具体・抽象トレーニング』の核になっている部分ですね。笑)

けれど大丈夫です。
具体と抽象ゾーンで息絶え絶えだった私が、こうしてアナロジーについて記事にしようと奮闘するほどになれましたから。

理解度がぼんやりしていても、先へ読み進めていくと次第に雰囲気が掴めてきます。

「わかる」のではなく、
「雰囲気が掴めてくる」です。

十分なのです、このレベルで。

私たちはビジネスでアイデア出しをするわけではなく、日常でよりココロ軽く暮らすために学ぶのですから。

初心者にやさしいこの本を入口にして、アナロジーの門を叩いてみることをおすすめします。

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