感性を磨き育て、思考を旅するための環境づくり【参考本】

「センスは知識からはじまる」と「海からの贈物」

美味しい、きれい、可愛い、懐かしい。
日々、五感が刺激されて、思いがけないものが生まれてくる楽しさがあります。

そして、「今ここに確かにあるもの」をしっかり感じておきたいと深く呼吸します。
いつか感覚で思い出すことができるように。

そんな、五感に集中する贅沢な時間をこれからも人生に多く生み出すため、感覚と思考の調和を保つことを意識しています。

感性が働くと、日記を書きたくなります。
手帳に記録したくなります。
写真を撮りたくなります。
誰かに話したくなります。

気持ちいい波動の中にいる安心感に包まれます。

この記事が、そんな環境を作るためのヒントになればいいな、と思います。

目次

感性を磨くには

意外に思われるかもしれませんが、感性を磨き五感を育てるには「考える」が不可欠です。

影があるから光が眩しく見えるように、
味の濃いおかずがご飯をより美味しくするように、

心に五感を響かせるために、頭で考える時間を確保しておくことが大切。
対極があってこそ、の引き立ちです。

そこで、「感性と思考」をバランスよく織りなすために、私が繰り返し読み返している本を2冊ご紹介します。
「感性を磨きたくなる刺激本」「知識を深めたくなる奮起本」です。

言語と感性:『海からの贈物』

感性を磨きたくなる刺激本は、こちら『海からの贈物』です。

著者リンドバーグ夫人が海辺で過ごす時間を通じ、貝殻を人生に見立て、自己のあり方や内観の必要性を静かに語ります。

捉え方や着眼点が女性らしく柔らかい語りでありつつも、女性としての自立や成長を力強くうながしています。

自然に囲まれた環境から何をどう感じるか、小さな貝殻から感じ得るものを、美しく言語化しているお手本となる作品です。

知識と思考:『センスは知識からはじまる』

知識を深めたくなる奮起本は、『センスは知識からはじまる』です。

「センスは知識の積み重ね」という内容ですが、自分の中に知識を取り入れたい熱を、ジリジリと発動させる本です。

もっと本を読みたくなる。
もっと外へ出て色々なものを見たくなる。
もう少し遠出して知らない土地を歩きたくなる。
もっとメモをとりたくなる。
普段手に取らないような分野のことに、興味を抱くようになる。

読後は「ホホー、なるほどね〜」と思うにとどまるのではなく、実際に自分を行動へつなげてくれる一冊です。

「センス」は生まれつきや天性のものではなく、「知識」つまり自分次第で訓練することができます。
これは、「自分ではどうにもならない」と思い込んでいた壁を破って、考えながら前へ進むための本です。

感性と思考の架け橋を歩く

感覚が混ざり合い、言葉にするのが難しい瞬間があります。

すると不思議なことに、脳の処理が追いつき、自然にうまく組み立てられることがよくあります。
全てはバランスが鍵なのですね。

私たちは、「感じる」と「考える」を行ったり来たりしながら、感性の層を重ねながら日々を歩んでいるのです。

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